拒否(Denials)
Denials レポートは、失敗したライセンス要求を追跡・分析し、原因の特定やライセンス配分の最適化に役立ちます。本ガイドでは、レポートへのアクセス方法、設定方法、および見方を説明します。
対象ロール: 管理者のみ
目的
Denials レポートは、ライセンス取得に失敗した各試行を記録します。記録内容の例:
- リクエスト時刻
- リクエストを行ったユーザー
- 要求されたフィーチャ
- エラー内容または拒否理由
管理者は次のことが可能です。
- ライセンス拒否の追跡と調査
- ボトルネックや傾向の把握
- ライセンスプールの最適化
- ライセンス数見直しの根拠作り
主な機能
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履歴ログ: 過去のすべての拒否を記録
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フィルタ & グループ化: 時刻、ユーザー、フィーチャ、グループ、サーバーで絞り込み
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ソート: サーバー、ベンダー、ライセンスタイプなどで並べ替え
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詳細項目: 拒否の各行には以下が含まれます。
- 時刻
- フィーチャと製品名
- サーバーとベンダー
- ライセンスタイプとソフトウェアのバージョン
- 追加ライセンスキー(該当する場合)
- 利用可能ライセンス総数
- ユーザー名とワークステーション
- エラーメッセージとグループ
Denials レポートへのアクセス
OpenLM のインターフェースで Reporting > Denials Report を開きます。
画面の概要
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メインテーブルに記録された拒否が表示されます。
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フィルター:
- Show true denials only チェックボックス
- Server Name と Vendor Name
- Denials time セレクタ
- キーワード検索用の Search バー
フィルタリング
- ライセンスタイプ: Floating、Named User などで絞り込み
- APPLY でフィルターを反映
- CLEAR でフィルターをリセット
レポートの詳細
スクロールすると、以下の拒否データを確認できます。
- 要求されたソフトウェアのバージョン
- 追加キー(該当する場合)
- 利用可能ライセンス総数
- ユーザー名とワークステーション
- エラーメッセージ
- グループ(例: ユーザーグループまたは拒否の種類)
期間フィルター
Denials time フィルターで対象期間を絞り込みます。
- プリセット: Today、Yesterday、Last 7 Days、Last 30 Days
- Custom Range: 任意の開始日・終了日を選択
- 時間フィルターは表示データにのみ影響し、ソート順には影響しません
拒否ログの設定
Management > General で設定します。
真の拒否(True denials)
- License Pull Tolerance: 一時的な拒否を無視する猶予時間(例: 60 秒)
- Track True Denials Only: 有効化すると、未解決の拒否のみを記録
- 変更は今後のデータにのみ適用
拒否の除外
Management > Excluded Denials を開きます。
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対象のライセンスサーバーを選択
-
+ Add Error で以下のいずれかを除外登録:
- 特定の Major Error Code
- 一致する Error Message
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条件に一致した拒否は保存されません
除外設定の UI 機能
-
サーバー一覧にはサーバー名とライセンスマネージャの種類が表示されます。
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コンテキストメニューのオプション:
- 既定の列に戻す
- サーバー一覧を印刷
ルールの追加
ADD EXCLUDED ERROR ダイアログで設定します。
- 対象の License Server を選択
- Major Error Code または Error Message のいずれかを入力(少なくとも一方が必須)
- SAVE を選択してルールを適用
処理フロー
- 拒否が発生
- OpenLM が詳細を記録(True/Excluded の設定に基づく)
- 管理者がレポートを確認
- フィルターやグループ化を適用
- 原因分析を実施
- 対策を実施(ライセンス/設定の見直し)