OpenLM アラート
概要
OpenLM アラートは、条件に応じて通知を発する独自ルールを定義し、ライセンス環境をプロアクティブに監視できるようにします。ライセンスサーバーの停止、使用率の急上昇、ライセンス期限切れなどの潜在的問題を管理者へ通知し、安定性の向上、コンプライアンスの確保、ダウンタイムの最小化に役立ちます。
アラートは次の 3 要素で構成されます。
- Alert rules: アラートの契機となる条件
- Alert log（Alerts タブ）: 発生したアラートの一覧
- Notification service: 配信方法（メール、チケット等）の設定
注意： 事後対応からプロアクティブな健全性監視へ移行しましょう。
Alerts タブ
Alerts タブには、OpenLM 各サービスで発生したアラートがすべて表示されます。
できること
- システムが生成したアラートメッセージを閲覧
- 時間、ソース、重大度（Critical、Warning、Info）でフィルタ
- アラートを選択して詳細、発生元、発生時刻を確認
このビューでは、拒否(Denials)の多発や「Java heap space」のようなメモリエラーなど、現在/過去の問題を俯瞰できます。
Alert Rules タブ
Alert Rulesタブでアラートロジックを定義し管理します。
できること
- 既存ルールを名称・重大度で確認
- トグルボタンでルールの有効/無効を切替
- ルール一覧のフィルタ/検索
- 条件を指定して新規ルールを追加
ルールの作成
- Add Ruleを選択。
- 重大度を設定（warning、alert、notice、system）。
- 対象サービスを選択:
- Dongle Monitoring
- Projects Service
- Directory Synchronization Service
- Feature Service
- Subscription Optimizer
- OpenLM Server
- Reporting Service
- User Availability Service
- ルール名を割り当てる。
- SAVE をクリック。
注意: ルールはアラートがいつトリガーされるか決めます。通知はどのように、だれに知らされるかを定義します。
System Events タブ
System EventsタブはOpenLMコンポーネントのシステム活動の詳細をログします。
できること
- サービスの状態変更、警告、またはエラーを含むログを表示します。
- 時間、重大度、またはサービス名でフィルターできます。
- 発生したアラートの根本原因を調査します。
このセクションは、問題の発生源を把握するうえで Alerts タブを補完します。
Notification サービス
Notification Serviceを使用してアラートがどう配達されるか管理します。
対応チャネル
- Email notifications: 送信者情報、宛先、セキュリティ設定を構成
- Ticketing system integration: メールまたは ServiceNow 等との直接連携でインシデントを起票
設定手順
- サイドバーでNotifications Serviceに移動。
- 通知方法（メール/チケット）を有効/無効化。
- 受取人かかエンドポイント詳細を追加。
- 設定を確認するためテスト通知を送る。
推奨: 必ずテストアラートで設定を検証してください。
ベストプラクティス
- ライセンス要件の変化に応じてルールを定期的に見直す
- 行動の優先順位付けに適切な重大度を設定
- 事後分析や傾向把握に System Events を活用
- Compliance や Notifications と併用して可視性を高める